先日、住之江社会福祉協議会さんからお声がけいただき、
「認知症世界の歩き方ワークショップ」の講師として
大阪咲州コスモスクエアにある、咲州R and D International Exchange Center 内の
Nラウンジ にお邪魔させていただきました。

🗺「認知症世界の歩き方」とは?

認知症のある方のこころと身体には、どんな問題が起こっているのか?を知ることのできる
認知症のあるご本人の視点から認知症を学べるようにデザインされた本です。
✨ 今回のワークショップは、2023年に出版された『認知症世界の歩き方 実践編』をベースに
生活の中で起こりうる認知機能のトラブルを題材にしたストーリーをもとに
参加者の皆さまと「推理カード(赤色)」「アクション発想カード(青色)」

を使いながら具体的なアクションアイデアを考える時間でした。

🤝 参加者の皆さんと一緒に
当日は
☕ 「カフェでコーヒーを飲んでいたら気になって来ました」という方
🏠 「家族の気持ちを知りたくて参加しました」という方
👥 役職のある方や、認知症の方と協働して活動されている方
など、立場の違う皆さんが一つのケースに向き合い、フラットに意見を交わしてくださいました✨
衣食住に関わる実際のケースを多様な視点で見ることで、
「自分の環境に置き換えるとどうだろう?」 「自分の中の引き出しがふえていくので嬉しい」
「優しい気持ちで認知症について考えることができた」
そんな声が聞かれたのが、とても嬉しかったです😊
💡 私自身の気づき
グループでの話し合いを聞かせていただく中で
「一つの機能障害が、他の認知機能のトラブルにつながっていく」ことに改めて気づかされました。
例えば、
- 「気持ちが伝えられない」 → 「怒りっぽくなる」
というように、ひとつの困難が別の困難を生み出すことがあります。

🚶 徘徊はなぜ起こるのか?
今回はアンケートでいただいた質問にお答えする形で、ブログを更新しました。
ご質問:「モノや空間の奥行きを認識できない」という認知機能障害が、なぜ徘徊につながるのか?
🪟 奥行きを認識できないことで起こる生活の困りごと
空間の奥行きが分からなくなると、日常生活の中でさまざまな困難が生じます。
例えば、
- 🔑 鍵の開け閉めが難しい → 鍵穴までの距離や向きが分からず、差し込めても回す方向が分からない。
- 👛 財布の扱いが難しい → 小銭をうまく入れたり取り出したりできず、落としてしまうことが増える。
- 🪜 階段の昇り降りが怖い → 足をどのくらい前に出せばいいか分からず、段差が見えにくくなる。
こうした困りごとは、すべて「空間認識力の低下」が原因で起こります。
🧠 空間認識力の低下と徘徊
空間認識力が低下すると、自分の位置や方向が分からなくなることにつながります。
その結果、
- 見慣れた場所でも道に迷う
- 目的地にたどり着けず歩き続けてしまう
これが「徘徊」と呼ばれる行動の背景にあるのです。
🌱 本人の中には意図がある
徘徊は「目的なく歩き回ること」と思われがちですが、実際には本人の中に理由や意図がある場合が多いです。
- 「帰りたい」
- 「探している」
- 「○○へ行く」
など、ご本人なりの目的があるのに、空間認識力の低下によってその目的を果たせず、結果として歩き続けてしまうのです。
これらの行動の背景には、空間処理領域の障害が深く関わっています。
つまり、徘徊は、認知機能の変化と本人の思いが重なって起こる行動です。
その理解を深めることで、支える側も少し違った視点を持つことができるかもしれません✨
🌞 今回のワークショップを通じて、参加者の皆さまの気づきや学びが、日常の中で少しでも役立つことを願っています🌞
このたびは、私自身にとっても大変学びの多い貴重な機会となりました。お声がけくださり、また温かく支えてくださった社協の皆さまに心より感謝申し上げます。
定期的に豊中市のオレンジカフェ🍊でもミニワークショップを開催していますので、ご興味ありましたらぜひお気軽にお問い合わせください。
