お散歩のすゝめ
お散歩の効果
めっきり季節も秋めいて、気温も下がり外気が気持ちの良い季節となりました。
こんな季節は、お散歩に最適ですね!
お散歩は、精神的にも身体的にも健康状態を良くし、リラックスができおすすめです。
屋外に出て、日の光を浴びることで、幸せホルモン・セロトニンも合成されます。
日光浴は、体内のビタミンDを生成し、カルシウムの吸収を良くしたり、免疫の機能調整・維持を助けてくれます。
私の思うお散歩の魅力は、他にもあります。
ただ、一緒に歩くこと、されど得られる大きなもの
一緒に屋外を歩くと、いつものその人と違う、私の知らなかった、その人にお会いできることが多いと感じています。
通常過ごしている、施設の外で、介護する側、される側という立場を超えて、
その瞬間にしか出会えない、昔からの、その人に知り合うことのできる場というイメージです。
リラックスして、公園に咲く花の香りを楽しんだり、缶コーヒーを買って、一緒に飲んだり、
近所の神社でお参りしたり、道端に生えている草で、近所の子どもに草笛の作り方を教えてくれたり、
その一瞬一瞬が、脳を活性化させてくれます。
これも、お散歩を勧める要因のひとつです。
普段の場所を離れて、外にでると、たくさんのイメージが想起されます。
ある利用者様は、川柳がとてもお好きです。
お散歩は、小さな気付きを与えてくれるし、その外的な刺激が、
自分の昔の経験や出来事のような内面的な気付きをもたらすきっかけになります。
結果、お散歩の後に、その方の詠まれる川柳は、情景が目の前にありありと浮かぶような、創造的な詩になります。
お散歩は、脳のリラックスにも有用
人は、お散歩している時、リラックスして何も考えずに歩いているつもりでも、適度な刺激をうけている状態です。
このタイミングこそが、脳の休憩を促し、新しい物事を取り込む準備につながります。
脳には、集中していればしているほど活動する領域もあれば、逆に休んでいる時位に活動する領域があります。
それが、デフォルトモード・ネットワークと呼ばれる領域で、リラックスしている時や、脳が休んでいる時に活性化されます。
脳が休んでいる時には、記憶の整理が行われます。
例えば、経験と経験がつながりがあったり、昔の記憶が呼び起こされたりします。
つまり、リラックスして歩いていると、記憶の整理もできるのです。
ですので、時には80代の利用者様の、女学生に戻った時の、恋愛のガールズトークも聞けたりします!
お散歩という開放的な環境でしかお会いできない、その人と出会えます。
大切な方と、お散歩しに出かけてみませんか?